とまあ、思い入れたっぷりにスリップについて述べたのですけどね(左隣のページ参照)。
二ヶ月以上掛かった写真修整がひと段落し、おおまかなプロットを決めてテキストを書き始めた最中、スリップについて正確な情報を得ようとタグを確認したんです。そこで、「ん、ちょっと記憶と違うぞ」ということがありまして。
気になって、わずかに存在する正真正銘の始祖スリップの写真と比べてみたら.....。
その時の過去作がこちら。よーく見てくださいな。






胸元のデザインがね、違ってたんですよ。レースの模様や面積が、それに胸元のリボンの有無も。
エ、エ、エーッと!
タグを見た時の違和感が確証に変わりました。タグに書いてあったスリップの丈は105cm.
でもわたしの記憶では、一番初めのスリップとして標準丈と呼ばれるものを選んでいたぞ、と。日本女性の体型からすると、その値は90〜95cm.
急いでLingerieのコンテンツをチェックしましたさ。
こ、こ、これだーッ!!






わたしの女装活動史上、最上級のショックでしたね。
厳選に厳選を重ねて、絶対処分しない!と誓っていたスリップが別人だったとは。
始祖でないスリップを始祖だと思い込んで撮影し、テキストの構成まで考えていた。
大事に育ててきた可愛い我が子が、実は他人の子供だったと知らされた時って、こんな気分なのだろうか。
ただし、うちの場合、病院側の手違いではなく、わたし自身が犯人だということ。
スリップを保管する際、いつも綺麗に畳んで、他の下着類と共にバッグに詰めてます。当該する二枚のスリップは色が同じで、全般的なデザインも比較的似ています。その上で畳んでしまうと、色以外の違いが更にわかり難くなる。
処分するアイテムを選んでいた際、スリップを広げることなく、ぱっと見だけでポイしてしまったのでしょう。
いやあ、やっちまっていたのですね、わたくし。
撮影において数々のミスをやらかしてきたわたしですけども、それらを軽く吹き飛ばすほどの失態。






いつわたしはスリップを処分してしまったのか?
記憶にございません。
ごめんよ、始祖スリップ。わたしの記憶の中で生き続けておくれ。
まだ何枚か未公開の写真が残っていた筈だから、今後、出来るだけ救い上げるようにするよ。
一方、ロングなスリップは、始祖には及ばないものの、手持ちの中では最ベテランになります。唯一の白いアイテムであり、落ち着いた女らしさを感じさせてくれる。これからはちゃんとロングなスリップと認識して大事にします。






認識違いが判明して、ショックのあまり倒れ込んだわたし。






嘘です。

2024.3.15