では第二の武器に行きましょう。
わたしの腰にくっ付いてるのがそれです。袋みたいなのに何が入っているか、気になっていたでしょ?






袋みたいなのを正確に記すと、「拳銃嚢」。皆さんご存知ホルスターのことです。
それをパコッと開けて、中身を取り出しますよ。






ジャジャーン!出てきたのはこれだッ!!
♪わるさ〜ぴーさんじゅうはち〜、このてのぉなかに〜い〜
と歌わずにはいられない、カール・ワルサー社の自動式拳銃P38です。






第二の武器である拳銃についても、自動小銃同様、かなり迷いました。
軍服ロリの構想を始めた頃は、古風さを重視して、WWU開始時点で世に出ていた拳銃からチョイスしようと考えていました。
候補に挙げたのが、「FN ブローニングM1910」、「ワルサーPP/PPK」など。
M1910はWWT以前に開発され、その優秀さから世界中でベストセラーになった自動式拳銃。WWT勃発の引き金になったサラエボ事件にて、オーストリア=ハンガリー帝国皇太子フランツ・フェルディナント夫妻を暗殺した犯人が使用した銃でもありました。
ワルサーPPは、商業的に成功した初めてのダブルアクション式自動拳銃と言える存在で、開発国ドイツだけでなく、欧州各国の軍・警察にも採用された優れもの。PPをさらに小型化して私服刑事向けにしたのがPPK.
PPK/S(PPKの派生型)はジェームズ・ボンドの愛銃としてめっちゃ有名。
とまあ、功成り名を遂げたビッグネーム達のいずれかを、軍服ロリの小物にしてはどうかと、自分を納得させようとしていたのですけども.....結果、オジャンにしました。
理由はやはり自動小銃と同じ。「どれも金出してまで欲しくはないな〜」です。
撮影関係なく、純粋に銃の魅力のみでもって先の候補達を買うかと自問すれば、買わないですねえ、やっぱし。
わたし的にすっごい惹かれるデザインではないのと、トイガンの発売時期が総じて古く、今の目で見るとちょっとショボそうだったから。






最近のわたしのトレンドと言うか、鉄砲欲しい病の薬になる拳銃(トイガン)というのは、
・ポリマーフレーム普及以降の現代的なデザイン
・アルミ製カスタムスライド
・フラッシュハイダーやダットサイト等のオプションを装着
例えば、こういうの
さすがにM1910やPPKとは乖離ありすぎ。ぼけら〜としている時、不意に「あ、M1910なでなでしよ」という気持ちが沸かないであろうことは容易に察しがつくでしょう。






ただ、わたしの欲しい銃が、今回の軍服ロリのテイストに合わないのも明らか。
うーん、困った。前回撮影からの長い長いインターバル中、徐々に思考が鈍くなり、結論を先伸ばし続けてきたのですけども、遂に状況を前に進ませざるを得ない状況になってしまったのです。
「女装する絶好の機会キターッ!あ、でも持ち物決まってねーやんか!!」というわけで、急遽決心しました。
・拳銃は手持ちのトイガンの中から選ぶこと。
・長物が「H&K G3」ベースの自動小銃に決まっていたことから、ドイツに関係するモデルにすること。
・軍服ロリとしてのアクセサリにもなるので、ホルスターは新調すること。
清水の舞台から飛び降りるようなレベルではなく、うちの庭の縁台から降りるくらいの決断だわね(^^;
写真の中のわたしが、ワルサーP38を持っているのはこういう理由。






P38と衣装の相性は悪くないと思うのだけれど、軍服ロリ編という一つのコンテンツとして捉えると、スッキリしないところもあります。やっぱさ、G3とP38とでは開発時期が離れているよな、と。
小火器というのは総体的に寿命が長いので、ひとつの軍隊で年代が異なる装備があっても不思議ではないのですが、とは言え、とは言えですよ。MC51を持ったわたしと、P38を持ったわたしの写真を並べて見れば、もちっと頑張れたのではないかという気持ちが沸いてくるのです。
撮影前後の熱狂時期を過ぎた今、頭を柔らかくして考えてみます。WWU後に出てきた拳銃で、国に囚われず何かいいのがないかと探してみた結果、「SIG P210(スイス)」とか「CZ75(チェコ)」、「MAS 50(フランス)」辺りならどうかと。
ドイツ産には、コレというのが見当たらず。なにせワルサーP38とほぼ同型のP1っていうのを1990年代まで軍の標準として使っていたくらいでね。冷戦期の拳銃開発はちょーっと低調だったのでは。
さて、P210ら新しい候補達はMC51との年代的なデザインテイストが近くなり、銃単体での写り栄えもまずまずなものになっただろうと思えます。






ただし、”MC51+戦後の拳銃”が最適解であり、わたしが100%納得できるかと言えば、それも違うべーですよ。
衣装の雰囲気を考慮して、小物選びのイの一番に挙げた条件は”古風であること”でした。
冷戦期コンビは、そこからやや目を逸らした妥協案に相違ない。
考えることはタダなので、更に頭をふにゃふにゃにして、ゼロベースな発想をしてみましょう。
自動小銃も拳銃も、悩むことになった主たる理由は、「撮影の為だけに欲しくないモノを買うのは勿体ない」です。
言い換えると、「余計なものを買うお金がない」となります。
あーやだやだ。結局、お金の話になるんですよねえ。30年間、平均賃金が上がらない国が悪い。政治家が悪い。官僚が悪い。経済界が悪い。ついでにマスコミも悪い。
♪貧しさに負けた〜、いえ世間に負けた〜
最近さ、やけに令和・平成・昭和のヒットソングを並べる歌番組多くない?
しかし、それらで150万枚の大ヒットになった「昭和枯れすゝき」が流れているのを観たことがない。
1975年度のオリコン年間ヒットチャート1位となり、日本有線放送大賞の大賞も獲った曲が流れないのはこれ如何に。
すっごい歌詞だよね、これ。ここまで救いのない歌詞ある?ってほど。
世間に受け入れらず、生きることに絶望した男女が、もう死のうかという話なんですから。
でもね、これだけ国を誤った方向にばかり進ませて、予算をどぶに捨てている政治家達がのさばっている日本だと、近いうちにこの歌詞のような心情を持つ人が増えますよ、きっと。






いけねいけね、カワイイ女装さんなのにこれでもかという程、おっさんの愚痴を吐いてしまった。
閑話休題。
じゃあ、後先考えず撮影の為だけに銃を買える財力がわたしにあったらどうすべきだろう。
百式機関短銃と南部十四年式拳銃の組み合わせなんて素敵じゃないですか。これに九七式自動砲なんてのが加われば無敵。海外勢だと、「ステンMk.V」+「ブローニング・ハイパワー」とか。うむ、我ながら渋いチョイス。
今のところ、わたしが財力を持つ手段は宝くじしかないな。
今夏のサマージャンボは、9000円分買って300円の当たり×3枚、計900円という成果でした。
この調子でいくと、100年ほどサマージャンボを買い続ければ、銃購入資金が貯まるってもんです、ぎゃふん。
ん、宝くじ買うお金を銃に回せば10年で貯まるって!?
そんな中途半端な数字出しても、生々し過ぎて笑ってもらえないでしょ。

2024.3.15