スーツカテゴリー配下のコンテンツには、わたしが刑事のふりをしているものが幾つかあります。 昔からね、好きなんですよ、刑事が出てくるドラマや映画が。 ちっこい頃からテレビでよく観てました。本放送だけでなく、再放送でもいろんなの流れてたし。 機会はだいぶ減ったものの、今でもTVやスクリーンで、実写やアニメのこだわりなく刑事ものを観てます。 オススメハ「PSYCHO-PASS」ダケジャナイ。 ということで、わたしが愛する刑事な作品を紹介しようかと。 何も条件設けないと、止め処なく書くことになりそうなので、「PSYCHO-PASS」同様、 ・国産コンテンツである ・群像劇である に該当するものにしますのねんのねん。 |
まずは、「特捜最前線」。 1977年から1987年まで、テレビ朝日系列で放送されていたドラマ。警視庁特命捜査課に属する刑事達の活躍を描きます。 長く続いた番組なので、登場する刑事さんの入れ替わりも何度かありました。 わたしが一番馴染んでいたのは、神代警視正(演:二谷英明)、船村刑事(演:大滝秀治)、橘刑事(演:本郷功次郎)、紅林刑事(演:横光克彦)、叶刑事(演:夏夕介)、吉野刑事(演:誠直也)、桜井刑事(演:藤岡弘)の七人ががっちりチームを組んでいた時。 なかでも船村刑事が好きでした。 特捜最前線は、同じ頃に放送されていた「太陽にほえろ!」や、「西部警察」に比べると、アクションよりも登場人物の心情を描くことに重きを置いていて、観ている側の気持ちに訴えるというか、ホロリとしてしまう話が多かった印象があります。わたしが特捜最前線を高く評価しているのはこの点であって、そんな人情話の中心にいたのが、船村刑事だったよなあ、と。 大滝さんの表情や声は反則ですね。泣かせる芝居をしている時だけでなく、普通にしゃべっている時でさえ、泣け泣けオーラにやられてしまいそう。 あと、この番組には全然別の観点で注目すべきこともあってですね。それはキャストに特撮ドラマで主役を張った人が目立つこと。 二谷さん:「マイティジャック」/当八郎隊長 本郷さん:昭和ガメラシリーズ、「大魔神怒る」/いずれも主演 夏さん:「宇宙鉄人キョーダイン」/スカイゼル 誠さん:「秘密戦隊ゴレンジャー」/アカレンジャー 藤岡さん:「仮面ライダー」/仮面ライダー1号 錚々たるメンバーだと思いません? ライダーシリーズと戦隊シリーズの始祖様が競演してるんですよ。 ゲスト出演でしたが、森次晃嗣さんが刑事役を演じた回もありました。「ウルトラセブン」のモロボシ・ダンです。 その回のタイトルは「カナリヤを飼う悪徳刑事」。題名にある刑事が森次さんのこと。 「ダンが悪人である筈がない!」と思いながら観ていたら、やっぱり正義の人でした。ただ、犯人に騙されて途中で死んでしまうのが、超納得いかなかったんだけどさ。 それにしても凄い顔ぶれ。わたしは是非、このメンバーで特撮映画を作って欲しかったですよ。 「ハリウッドよ、これが映画だ」と、上から目線で言ってやれる大作をね。 |
お次はアニメ、「攻殻機動隊」シリーズ。 原作の漫画「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」が発刊されたのが1991年。 作者は士郎正宗さん。 アニメ第一作目になる「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」が劇場公開されたのが1995年11月。 それ以降、続編の「イノセンス」や世界観を一新した「攻殻機動隊 ARISE」という劇場用アニメ映画、TVシリーズ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(以降、S.A.C)」、フル3DCG化したWebアニメ、果てはハリウッドでの実写映画まで、続々と派生作品が作られ続けています。 なんちゅう多さ。原作が映像化されることの多い士郎さんの作品の中でも、これだけの広がりを持つものって他にないですね。 「攻殻機動隊」の基本プロットは、 ・電脳化技術/義体化技術が進み、極めて高度なネットワーク社会となった日本が舞台 ・テロやハッキングなどの犯罪を取り締まる「公安9課」の活躍を描く というもの。 メディア化作品はどれも、それぞれの良さがあるのですが、中でもわたしのイチ押しはTVアニメの一作目と二作目。 「攻殻機動隊 S.A.C」と「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」です。 公安9課の主要メンバーは、荒巻課長、草薙素子、バトー、トグサ、イシカワ、サイト―、ボーマ、パズの8人。 草薙さん以外は男性なんだけど、おっさんだらけで実に男臭いこと男臭いこと。 このメンツに匹敵するのは、映画「プレデター」に出てくるシュワちゃん率いる(自称)救出チームくらい。 荒巻さんを除いた野郎共を率いる現場指揮官が草薙さん。 実にクールでカッコいい女性なのですが、実はイシカワからメスゴリラと呼ばれていたり.....。 結局全員おっさんなチームが現実世界とネット世界を飛び回り、頭脳戦ありーの、派手なアクションありーのと活躍するドラマなのです。 わたしがS.A.Cに惹かれたところは、キャラクターデザイン、近未来の社会や犯罪の描き方、枝/攻性防壁/並列化などの小難しそうな用語とか。押井守監督の劇場版が持つ辛気臭さや気色悪さを緩和して、テレビで気楽に観るのに良い塩梅になってると思いますね。 このアニメの放送と同じ頃、「視聴者が選ぶアニメ・トップ○○」だか「名作アニメ・トップ○○」などという特番が放送されたことがあってさ。一応そちらも観たのだけど、まあレトロな名前のオンパレードで。 わたしはこれを番組制作側のアニメに対する現状認識/理解度だと受け取りました。 「あんたらがこんな番組作ってる間に、先端のアニメは地平の彼方に進んでいるのだよ」と、思わず説教したくなっちゃいましたね。 |
ラストは映画、といってもアマチュアの8mm映画。そう、わたしが学生時代に監督した自主制作映画です。 題名は「THE DAY OF JACKALE」。 映画完成してから、スタッフに途中の「THE」が抜けていると指摘されました。もっと早く言わんかい! わたしが8mm映画に出会ったのは高校生の時。そこで映画制作の魅力にどっぷりハマッてしまい、”映画作りたい”ということを一番の動機にして進学。そして、高校〜大学を通じて数々の作品に携わった中で、唯一の刑事ものが「THE DAY OF JACKALE」。 自主制作映画なんて、一人複数役ってのが当たり前でね。この作品の場合、わたしは監督、撮影、編集、原案を務めております。チョイ役だけど、出演もしてます(主人公を殴る蹴るするヤクザ役)。 そりゃあ愛着ありまくりです。ここで紹介せずにいられましょうか。 以下、あらすじです。 『一人の男が殺された。製薬会社社長・野上敦夫。凶器は胸に刺さったナイフ。現場の状況や、他に類のない特徴的なナイフの形状を見て、捜査陣は一人の容疑者を割り出した。世界最高の殺し屋と言われる男、ジャッカル。 早速、ジャッカルの足取りを追い、依頼人を捜し始める警察関係者達。 二日後、第二の殺人が行われた。残されたナイフは明らかにジャッカルのものだった。 捜査陣は新たに被害者たちの関係を調べ始める。更に二日後、第三の殺人が。 被害者達の関係がおぼろに見えてきた中、事件についての証言を得るため、考古学者・新堂のもとを訪れた新人刑事・森脇は、新堂を殺した直後のジャッカルと出会う。独断で同行を求めようとするものの、殺し屋の人外な力の前に深手を負ってしまう。 混乱状態の刑事達を尻目に、ジャッカルの狙いは第五の、そして最後の標的となる元衆議院議員・黒木へと向かう。 一体誰が、何の為に。果たして捜査陣は狂気の殺人を阻止出来るのであろうか』 上映時のパンフレットからの引用なので、いいところで切れてます。なので特別サービスゥ〜 ”映画で表したかったことは、アムロ・レイ対ダンピールなんだよねえ” この極秘情報をもって、ラストまで推察してちょ。 近い未来、電脳技術が進んで、わたしとあなたが並列化した際には答え合わせができるかも。 ハイ、きちっとオチがつきました。チャオ!! |