このページの主役はブーツ。
エナメル、編み上げ、厚底、ハイヒール。ビンビンきますね。これでロング丈なら、もう昇天してしまいそうですが、ブレードランナーというイメージと、他の衣装とのバランスを考慮して、ショート丈にしました。
ヒールの高さは約6インチ。わたしがこれまで買った靴の中で、三本の指に入る高さです。
三年ぶりの撮影でこのヒール。いやあ、怖かった。ちょっとでも油断したら.....三脚をなぎ倒し、テーブルに激突しながら自らも転倒。そのまま起き上がることが出来ず、ウィッグを纏わり付かせた顔を苦痛に歪ませるわたし。
もちろん撮影なんて続行できない。三脚には、外付けスピードライトを装着した重い重い一眼レフ・デジカメも載っているわけで、倒れた拍子にガッチャーと壊れた可能性もある。まさしく悪夢。
こうやってサイトを更新できるのは、わたしが神経すり減らして転ばなかったおかげです。






ブーツを履いて一番驚いたのは、足首の自由が効かないことでした。特に前後方向がね、完全に固定されます。上の写真で左右の足を比べれば、爪先の角度は違うのに、足首のほうはどちらも脛と面一だということがわかるでしょう。
これで何が困るかと言うと、しゃがめなくなるということですね。
わたしは撮影中、歩いたりポーズとったり、時にはテーブルに昇ったり、ひたすら動いてます。その中で、しゃがむというのは、カメラのセッティングや撮影した写真のチェック、シャッターが落ちる直前に投げ捨てたリモコンを拾う時などに行う、何十〜何百回も繰り返す必須の動作なのです。それが出来なくなるとは。
苦労しました。長いブランクで弛んだ肉体に、これはきつかった。前述した通り、高いヒールに対していつも以上に緊張しているのに、更なる仕打ち。急激に持久力を奪われました。
ここだけの話、レザーワンピース応用編の準備もしていたんだけど、余りに疲れて撮影すっ飛ばしてしまいましたもん。






そこまでしてGETした今回の写真達。ブーツ特集なページを設けたくなるのも当たり前でしょ。
わたしの持論ですけど、可愛さや美しさは不自由さの裏返しだと思ってます。
女性の笑顔の裏で、なにが犠牲にされてきたか。付き合い始めた頃は、「今日もカワイイな〜」とかぬかしてたのに、時間が経つと何にも言わなくなり、女性の努力にも気付かなくなった屑野郎は、自分で自分の頭にグーパンチを叩き込むべし。
さて、ブーツはともかく、「脚太過ぎ。何も犠牲にしてないじゃろ!?」という声がWi-Fiを通して聞こえてきそうな。
ブレードランナーは身体が資本。力強さが要るだろし、わたしは痩せぎすより、真の意味でのぽっちゃりが好きなので、これで良しです。






このポーズ、アングルだと、太腿から爪先までピンと伸びた棒に見えない?
わたしが目を細めて上の写真を見てみれば、ブーツがね、更にヒールの高い特殊なやつに思えてしまうのですよ。
「バレエブーツ」
はい、ググりましたか。行き着くとこまで行くと、ハイヒールはこうなるのです。
世の中には、こういうの履いてピシっと歩くことが出来る人がいるのだから、感心するしかありません。
発祥はやっぱりボンデージ絡みなんでしょうね。どう見ても、足首から先を拘束して、一般人なら歩けなくするのが目的っぽいし。ブーツによっては、履き口のところに南京錠が着いていて、一度履いたら簡単には脱げないものもあったり。
本物のバレエヒールなら、勿論写真のように立てないのだけど、うちのサイトに来てくれる脳内補完が得意なかたなら、爪先立ちしたわたしがきびきび散歩しているところを想像できる筈。
エロいお客様はバレエヒールの夢を見るか?です。
おしまーい。

2022.4.2