デスクワークするのも、妄想膨らませるのも疲れたし、ストレッチでもしよかな。






椅子をくるっと回して。






あ、それ、ぐいっとな。
MuFuuuUHH!! アキレス腱が伸びてイイ気持ち〜。






わたしがストレッチをした理由の一つは脚を見せるため。特に脚の後ろ側を。
一度は写真全ボツにして、その理由さえ忘れていたわたしですが、写っているものを客観的に見れば、そう解釈するのが必然かと。ではそこに何があるかというと一本の線。
こういうラインのあるストッキングのことを、バックシームストッキングと呼びます。
デザイン的な意味での模様に見えたりします? でも実はこれ、縫い目。
ストッキングという言葉は元々、太腿まである長靴下を指すものでした。
1930年代にナイロン素材が発明され、現代に通じる丈夫で透け感のある商品に進化します。
ただ、1950年代までは縫製技術の制約によりストッキングを筒状に編み上げることが出来ず、脚の後ろ側に縫い目を設けざるを得ませんでした。
というのがバックシームストッキングが生まれた背景。
そんでもって、ストッキングは太腿までの長さなので、ずり落ちないようにするにはガーターベルトで吊るすことが必要。
ガーターベルトって、今ではちょっとエッチなファッションアイテムくらいに見られていますが、当時はれっきとした実用品/日用品だったのですね。
60年代になると、技術の進歩によりシームレスで且つ、ショーツ部分と一体になったパンティストッキングが登場します。
ガーターベルト不要で穿きやすい上に、ミニスカートの流行にも後押しされて急速に普及。色柄が多様になるだけでなく、サポート性という機能まで加わって、パンストは圧倒的な地位を確立したのです。






普段使いの面で脇に追いやられたバックシームストッキングでしたが、お色気面での魅力は健在。
たった一本のラインがあるだけで、脚にどれだけの表情が現れることか。
「シームレスとは違うのだよ、シームレスとは」
セクシーさ30%増しみたいな。
わたし的には、古き良き時代の大人な女性を表現できるアイテムだな〜と。これからもここぞッという時には使いたいです、むんッ!






「それだったらどうして祖母Hiromiの撮影に使わなかったんだ?」
という心の声が左々のページから聞こえてきました。”むんッ!”って書いた瞬間に。
たしかに一理ある。
50年代の祖母がシームレスなパンストで、2000年代の孫がシームドストッキングというのはこれ如何に。
祖母Hiromiの衣装でストッキングだけ黒にするとちょっと重い印象になるので、ベージュのバックシームストッキングが良いかも。で、孫Hiromiは黒のパンスト(サポート力強め)とか。
シームドストッキングが現代でも人気あるとは言え、普及していた年代を考えるとこっちのほうが自然だね。
さてさて、わたしより高度な妄想力をお持ちの読者諸兄は、祖母Hiromiがストレッチしている図を思い描いてくださいよ。
MuFuuuUHH!!






いい運動になったよ、ふぅ。パンプスも脱いでリラックスリラックス。
バックシームストッキングの難点として、シームが脚の中央にくるよう常に気を遣わないといけない、というのがあります。
穿く時もそうですし、穿いている最中もズレたりしていないかチェックが必要。とても目立つ一本線が、ぐにゃあと曲がってたり、ジグザクになってたりしたら、見た目美しくないのは勿論、着用者の性格まで疑われかねないですよね。
以前にも書いたと思いますが、美しさや可愛さは、不自由さの裏返しというのがわたしの持論。
シームドストッキングと何センチもあるピンヒールで終日仕事しろと言われた日にゃあ.....そんな彼女を持つ野郎共は、寝る前に死ぬほど脚をマッサージしてあげなさいよ。

2007.9.22