じゃあ、新旧写真に写っているものを比べてみますかね。
<2007年のわたし>

@
ダークブラウンのウィッグ

A
白いシャツ(ギャザー有り)+黒いネクタイ

B
黒のスカート

C
シルバーのベルト

D
黒のバックシーム・ストッキング

E
黒のパンプス

F
PC机とセットの椅子

G
コルト・ガバメント(をベースにしたクローンモデル)

<2019年のわたし>

@
ダークブラウンのウィッグ

A
パープルのブラウス(リボン襟)

B
黒のスカート

C
シルバーのベルト

D
ベージュのストッキング

E
黒のパンプス

F
PC机とセットの椅子

G
コルト・ガバメント(と基本同仕様の軍用モデル)






@とCとFは、両年とも全く同じものを使っています。
BとEとGは、現物は異なるものの、言葉にしてしまえば同じになってしまう似た者同士。
二つを合わせれば、8品目中6つがNearly equal.75%になります。
シャツの色の違いがインパクト大きいので、全然異なるコンテンツに見えがちですが、実はかなり近しい関係にあると言えるんですよね。
特に注目すべきは銃。
上の写真でわたしが持っているのは、スミス&ウェッソン社のM945(を模したKSC社のガスガン)。
一方、リボン襟ブラウス編で使ったのは、コルト・M1911A1(を模したWA社のガスガン)。
ブラウス編の文中、軍用のM1911A1の民間向けモデルがガバメントであり、1986年以降、ガバメントのクローンモデルが山ほど沸いて出たと書きました。
M945がまさにその中の一つ。
12年の間を空けて、意識せず通じる所の多い写真を撮影し、新作の更新準備において、忘却の彼方にあった旧作の登場を予言するようなコメントを考え、それを書いている最中に旧作に再会した.....。
ね、やっぱ面白いでしょ。






M945実銃のことをちょこっと紹介。
米国の大手銃器メーカーであるS&W社が開発したモデルです。コルト社の最大のライバルとも言えるS&W社が、強敵(「とも」と発音すべし)の商品を真似っこするなんてー!!
とショックを受けた鉄砲ファンがいたかも知れませんが、わたしが勝手にS&Wの社員の皆さんの気持ちを代弁するなら、
・うちのリボルバー式拳銃のブランドイメージや実績はずば抜けてるんや。
・でも自動式拳銃の方は、まあまあ頑張ってるんやけど、今一パッとせーへんかった。
・パテント料なしでガバメントの名声に乗っかれるっちゅうのは、渡りに船やないか。
・ちゃんと実力発揮すれば、俺らはオリジナル・ガバより品質良い銃作ること出来るんや。
という訳で、いっちょやったるわい!となったんじゃないかな、たぶん。






設計開発力に優れるS&W社のこと、単なるガバメントのコピーに終わっていないのがM945です。
トリガーシステムやそれを収めるフレームという銃の下半分は、ほぼガバのコピーながら、上半分は既存の自社製オートのスライドを流用したり、独自機構を盛り込んだり。
外観もかなり個性的になってます。
わたし的には、スライドに刻まれたスケイルド・セレーションにグッとくるものがありました。こういう意匠を持つ銃、今まで見たことなかったです。
まさに鱗。どんな思考回路をしていたら、スライド+鱗なんてのを発想できるんでしょうねえ。
わたしが鱗と聞いて思い浮かぶのは、たい焼き、鯉のぼり、ビラニアス(※)くらいですわ。
※マジンガーZ最終回で、Zをこてんぱんにいわした魚類型戦闘獣

結局、M945はガバメントの高級カスタムモデル的な位置づけになり、1997年に市場公開。
セールス結果は上々だったようです。よかったね、S&Wさん。






このページの締めとして、新旧のコンテンツを繋ぐお話(バックグラウンド)を考えてみましょう。
M1911A1の生産開始は1927年から。M945は前述の通り、1997年から。
WWUの間は前線の兵士優先でしょうから、M1911A1が後方要員にまで回ってくるとしたら戦後。
例えば、リボン襟ブラウスの写真が撮られた時期を1950年として、黒ネクタイの撮影年を2000年とすると、前者に写ってる人=祖母Hiromi、後者に写ってる人=孫Hiromiとなります。
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Hiromi家の女性は代々、公的機関で勤務してきた。
おばあちゃんは官給品のガバをたまーに触る程度だったが、孫は自前の判断でカスタムガンを所持できるような立場にいる。つまり、祖母の頃とは性格の異なる部署にいて、自らエージェントとして最前線に出て活躍するような、そういう孫であった。
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なんて設定が思いつくのであります。

さらに、祖母と孫がいるのなら、母もいて良い。
1950年時点での祖母Hiromiが30歳。2000年時点での孫Hiromiが25歳としたら、1970〜1975年頃の母Hiromiの写真があるとちょうどいい感じ。
この頃のガバといえば、Mk.IVシリーズ70.
シリーズ70とM1911A1との違いはぱっと見わからんちーなほど微妙なので、せめてグリップくらいはラバーにしたいところ。またはコマンダータイプにするとか。
服はどうする?
銃に合わせるなら、やっぱりシャツか。孫Hiromiと変化つける為に、色は白以外がいいかも。
さらに差別化するならスーツ。さらにさらにハードル高くなるけど、カッチョイイ制服という選択肢もあり。
とまあ、際限なく妄想が膨らむのですよ。

2007.9.22