銃を持ちましょう。そして、わたしが考えた”銃を持つにふさわしい設定”を語りましょう。






いつもなら、まず着たい衣装を決めてから、それに合う銃を選びます。でも、今回はその逆。
撮影したい銃がドーンと決まっていました。銃の名前は「コルト M1911A1」。
と書くと何それ?な感じですが、「コルト ガバメント」と言えば、聞いたことあるあるなかた、多いのではないでしょうか。
以前、手元にあるすべての銃を、このサイトに掲載するまでは女装止められないというコメントを書きました。上の写真を撮った2019年4月時点で、未収録な銃は残り6丁。 M1911A1はそれらの中で最もビッグネームと言える存在。
これを撮らなきゃ女装止めるレベルじゃ済まない。死んでも死に切れない。地縛霊となって自宅のリビングに居ついてしまうことになりそうな。そういう一丁です。






銃のことを少し解説すると、
・最初期モデルが世に出たのは1911年。この時のモデル名は「M1911」。
・ティルトバレル機構を持つショートリコイルという作動方式を採用。高い性能と信頼性を両立させた。
・見た目のバランスが良く、操作性も良い意匠。
・1911年から1985年まで米軍の制式拳銃。途中、1926年にM1911A1へバージョンUP。
・米軍一般の制式銃の座を降りた後も、一部の部隊ではカスタムモデルを使い続けている。
・民間向けのモデル名が「ガバメント」。護身用、競技用、狩猟用などとして広く普及した。
・古くからアメリカ国内外のメーカーで、派生モデルやコピー品が作られてきた。
・1986年にはパテントが失効し、更に多様なメーカーがクローンモデルを製造中。






個人的な意見を言わせてもらえば、M1911こそ近代的なオートマチック・ハンドガンの祖。
すべての自動拳銃はガバメントに通じる。OH,King of Handgun!ってな感じ。
わたしも全盛期には10丁以上のガバメントベースのトイガンを持ってましたよ。うちのサイトのコンテンツにもあれやこれやと出てます。どの銃がガバファミリーの一員か、興味ある方は自分の目で確かめてみてちょんまげ。






それだけ思い入れのある銃なんですけど、あまりに無骨で飾り気のないデザインなのと、軍用というイメージが強くてね。
女装の相棒を選ぶ時の候補にし辛かったのです。
このままじゃ、まじで地縛霊にならざるを得ないという危機感を持ちまして、もうガバメントありきで考えるしかないぞと。
ということで、ここからは衣装選びのお話。






最初に思いついたのは軍服。ググってみると、コスプレ用の商品がすぐに引っ掛かりました。
胸元が大きく開いた野戦服や、迷彩柄のミニのワンピースとか。
うーん、軍服に求めるセクシーさを勘違いしてんじゃねーの。本物を求めるわたしには論外。
検索を継続していると、中古の軍服を扱っているサイトに出会いました。
米軍や自衛隊の女性用制服(ジャケット、シャツ、スカートなど)が何点かラインナップされて、一見いい感じ。
ただし、いざ買う気で商品を選ぼうとすると、サイズが合わなかったり、ジャケットとお揃いのスカートが無かったり、SOLD OUTマークが貼られていたり。






軍服は厳しいのお〜という気分になって、次に考えたのが、ガバメントを愛用しているアニメキャラ。
みんな大好き「ルパン三世」の主要人物、銭形警部です。わたし的に、ガバ使ってる日本人といえば、銭形さんなんですよね。
単に忠実なコスプレしただけだと、普通のおっさんにしか見えないので、トレンチコートを中心に、女銭形となるようアレンジを加えようかと。で、幾つかの商品を楽天市場のお気に入りに登録したのですが.....結局、銭形案は取り止め。
やっぱ色気がねえ。素のわたしがわたしの写真を見てエッチなことを出来るか否かが、女装写真を撮る時の最重要事項。女銭形はこの基準を満たすことがちょっと難しそう。かと言って、色気重視すると、セクチーな女性刑事っぽいのは出来るかもしんないけど、銭形からはかけ離れてしまうでしょうし。
もう一つの懸念点として、撮影出来そうな時期(4月末〜5月頭)を考えると、コート着てたら汗だくになりそうってのもありました。結論、コートは却下。






そこでまた軍に目線が移りまして。後方要員ならどうかと。つまり通信・補給などの従事者や何らかの事務員。
わたし、軍の組織について知らないこと沢山あるので、以下、あくまで勝手な想像ですが、後方要因なら別に制服じゃなくても、それなりにちゃんとした服装ならいいだろうし、一人一丁とは言えないまでも、部署に一丁くらいは拳銃を支給してるかもしんない。年に一回くらいは射撃訓練もあったりして。
とりあえず、ワーキング・ウーマンが着るようなシャツを探そうと検索開始。軍服と違って、山のように出てくる商品達。
そして、出会ってしまったのです。
光沢フェチかつリボン襟フェチのわたしの魂をむんずと鷲掴みしてしまう逸品に。
通販ショップ上の写真を見た瞬間、軍がどうの事務職がどうのという設定はどっか飛んでいっちゃいました。
とりあえず買っとけーッ!!
”光沢強めの生地で出来たリボン襟のブラウス”のカラーは四種類ありました。
ホワイト、ワイン、パーブル、ベージュ。
まだ初心な頃なら、ホワイトを選んでいたでしょう。でも、これまでリボン襟と呼べるブラウスを三着所持してきたわたしとしては、それじゃあ面白くない。それに光沢をよりくっきり見せるには、濃い色の方が有利。
上記を勘案して選んだのはパープル。ちょっと冒険しましたさ。
GETしたブラウスに手持ちのスカートやアクセサリーを組み合わせて、今回の衣装は一丁上がり。






当初の構想通りとは言えない着地点になった気もするけれど、脳内補完をしながら写真を眺めてみれば、こういうお姉さんが煉瓦造りのオフィスにいてもおかしくは無いでしょ。
@無骨でありながら、Aスマートで、B時代を感じさせるM1911A1に対して、今回の衣装はAとBに通じるものがあるんじゃないかな。少なくともお門違いな写真にはなっていない筈。
と、自己分析しつつ、撮り残していた大物のお話はここまで。

2019.4.30