「この国では、成長途中の女性のことを、少女って呼ぶんだろう? だったら、やがて魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね」 まさしく目からウロコな台詞。 作品世界にどっぷり浸かっていた筈なのに、言われるまで気付いてなかった。 うわ、上手いこと言うなあ!と膝を打ちましたさ。 これに匹敵する経験と言えば、クリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズ二作目を観た時のこと。 上映開始前から、ずーっとタイトルを「Dark Night」だと思っていたのだけれど、エンディングでバーンと「The Dark Knight」との文字が大写しに。 うわ、そうだったのかー!と膝を打ったんだよねえ。 前述の台詞は、「魔法少女まどか☆マギカ」 の中で最も印象に残ったものの一つ。 この一言で、わたし的にこのアニメは傑作認定されたのです。 |
さて、やや深いところから始めました。
皆さん、「魔法少女まどか☆マギカ」知ってますか? 知ってますよね。説明しませんよ。 暁美ほむらです。 魔法少女五人組の中では、アオレンジャー的位置づけ。と思いきや、ストーリー終盤で行動のすべてが一図な愛のなせる業だったことがわかる熱い人。てか、ユリでヤンデレやろ君、な人。 女装できる残り回数が、両手の指で足りるかも知れない老齢女装さんなわたしが、何故ほむほむのコスプレをしようと思ったかと言えば、 (1)お友達に奨められた。 (2)まどか☆マギカのアニメに甚く感動した。 (3)銃を持つのが当たり前のキャラだった。
(4)魔法少女としては地味でとっつきやすいコスチュームだった。 という理由から。
「どうせコスプレするなら、主人公(まどか)でいったろかい」、と思ったこともありましたが、さずがにあのコスは恥ずかしいので却下。落ち着くところに落ち着いたという感じです。 理由のなかでは、特に(1)(2)が重要。 わたしが女装する根源的な理由は、リアルおねえさんの代わりに自分をおかずにする為。 一方で、漫画読んだりアニメ観たりした時、「この女性キャラいいね」と思っても、彼女達をおかずに出来たことはない。わたしの趣味とはちょっと違うべ、と。性的欲求を満たすための女装なのに、性的対象にならないキャラの格好をするというのもなんだかな〜という訳です。 今回のように、ぐいっと背中を押してくれる誰かがいなかったら、コスプレに向けた一歩を踏み出せなかったでしょうね。うちのコンテンツのどこかに書いたっけかな。わたしにとって女装は、人と人を繋ぐ絆でもあるのです。 そして、コスプレ対象のキャラが出るアニメ自体に好感を持っていれば、踏み出すハードルが低くなるのは当然のこと。撮影時のヒントになるあれこれの情報を得ていますし、モチベーションもUPするってものです。 ちょうどこの文章書く直前に、AbemaTVで「魔法少女まどか☆マギカ」のTV放送全話の配信をやってました。 このことにわたしが気付いたのは、三話の途中からだったのですけど、それでもストーリーを再確認するのにちょうど良かったです。なんというタイミングの良さ。ありがとうAbemaTV! いやあ、泣けましたわ。初見時よりも泣けました。 やっぱ、よう出来たアニメです、なにもかも。 |
靴とアクセサリー以外は、新規に調達したものです。 まず、ネットショップにて、上着,ブラウス,スカートのセットを購入。わたしが選んだお店では、同じデザインで男用と女用が選べる親切対応してました。コスプレ衣装ではよくあることですよね。 勿論、女用を選択。わたしは女装がしたいのであって、女物にそっくりな男装をしたいのではありゃしませんよ、です。 ウィッグは当初、とりあえず手持ちの中で長いの被っときゃいいかなと思っていたのですが、上着とスカートを試着した結果、そんな甘い考えではほむほむファンから袋叩きにあうであろうという結論になりました。 今回、非常に珍しいことに、本撮影する前、その時点で揃っていたアイテムを使って、試し撮りしたんです。 撮れた写真を見るに、超ロングな黒髪でないと、「誰それ?」 としか言えない有様でした。 大急ぎでGETしましたさ。つむじから90cmあるウィッグを。 |
入手するのに一番手こずったのがタイツ。 はじめからコスプレ用として作られた商品はどれも売り切れか、そうでなくても、わたしの想定していた物と異なる品質のものばかり。純正コスプレ品は諦めて、一般の女性用タイツで、デザインが近いものを選ぶことにしました。 |
写真がその成果。 アーガイル柄のタイツです。劇中のほむらと比べると、模様の色はだいぶ地味ですね。 でもまあ、わたし的にはこれでOK. 柄が細かくなったことで解像度(※)が上がりましたし、普通に女性が身に着けるものが混じることによって、アニメの実写化と言えるコスプレに、少しでも現実味が出たと思ってます。 ※ガンブラファンなら、解像度がなにを意味するかわかるよね。 |
色の着いた◇の中に、見覚えのあるマークが見えますよね。このタイツ、ディズニー仕様なんですよ。とある大手通販サイトで見つけました。いわゆる普通のアーガイルさんを穿くよか、こういうものの方が楽しいじゃないですか。 わたし、ミッキー好きだし。隠れたお洒落というか(見えてるけど)。 ディズニー嫌いな女子は女子でないので、ほむらもほんとはこういうのが穿きたかった筈。 キャラの心情まで汲み取ってコスプレするのが真のレイヤーではないですか、諸君。 |
盾とソウルジェムは省略。 どちらもネットで物色したのですけど、わたしの意に沿うのが無くてね。 どう見てもちゃちいプラスチックそのまんまの質感なのに、ぼったくり価格だったり。 たとえ買ったとしても、パーツ変更や塗装し直しとか、手を入れたくなるようなものばっかでさ。絶対、面倒なことになりそうで。 盾なんて持ったら、銃を見せる時にかえって邪魔になるかも知れないし。 その代わり、本来のほむらがしていなかったアイテムがあります。 -> 付け爪 最近の撮影では、これがないと寂しくて。わたしなりにほむららしいのを選んだんですよ。 ほむらも魔女や悪魔になりますからね。その兆しが爪に現れたというイメージです。 「悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど、だとしてもここは、かつてあの子が守ろうとした場所なんだ」 「それを覚えてる。決して忘れたりしない」 「だから私は、戦い続ける」 いいよね、ほむほむ。 |
2016.4.2 |