ショートヘアーのキュートな女性と言えば、 誰が思い浮かびますか。
あまりに対象が広すぎて、答えに詰まりますよね。人類の歴史上、ショートヘアー女子はいったいどれだけいたことでしょう。十億のオーダー?百億のオーダー?もっと?
わたしも詰まります。なので、軽量級オタクのわたしとしては、今まで観てきた日本の特撮/アニメキャラに絞って、 このページのネタにします。
わたしのオールタイム四天王なかたがた。
友理アンヌ 「ウルトラセブン」
水野亜美  「美少女戦士セーラームーン」
綾波レイ   「新世紀エヴァンゲリオン」
羽川翼    「化物語」「猫物語」等
以下、各キャラについて語ります。






[友理アンヌ]
地球防衛軍の中でも選りすぐりの精鋭から成る、特殊部隊「ウルトラ警備隊」の紅一点。
前線に出ての戦闘活動の他、基地内のメディカルセンターで医療活動も担当しています。
わたしと近い年代には、ウルトラセブンにハマったかたも多いのではないでしょうか。昔は、ウルトラシリーズをしょっちゅう再放送してましたからね。
ウルトラセブンは、数多いシリーズの中で奇跡的に生まれた傑作であり、初放送から約50年を経た現在においてもこれを超える作品はないと思っています。
わたしが魅せられた理由は沢山あります。
設定、ストーリーのハードさ。メカの格好良さ。セブンをはじめとする敵味方キャラの魅力。
特に、アンヌ隊員のお姉さん度にはやられました。
セブンを観た少年達は全員、アンヌ隊員に惚れていたというのは過言であろうか。否である!

劇中、アンヌの髪は伸びたり縮んだりします。
ベリーショートから、顎のちょっと下辺りまでのプチショート(セミロングとも言う)、 それと肩を超えるロング。ある回ではショートだったのに、次の回ではいきなりロングになったり。
各話を担当する監督の好みで長さ変わったみたい。
個人的には、アンヌと言えばやっぱショート、という感じですね。
実はわたし、本物のアンヌさんに会ったことがあるんです。アンヌを演じたひし見ゆり子さんに。
彼女の写真集「アンヌへの手紙」のサイン会で。今から15年以上前のイベントであり、だいぶ記憶も薄らいでいるのですが、その時もひし見さんはショートだったと思います。
本の裏表紙に書かれたサイン。その横にある「○○○さん江」というのを見ると、今でもドキドキします。
アンヌは現実に存在していたんだ〜って。






[水野亜美]
初めて「セーラームーン」をTVで観た時のことは、今でもよく覚えています。
会社に入って間もない頃、営業応援という名目で地方に行って、販社支店や個人経営の家電ショップのお手伝いをしたことがあったんです。
四国のとある場所で行われた展示販売会に、説明員として参加したわたし。
そこにあったTVに、セーラームーンが映ってました。
お客さんいない時に、ちらちらと画面を観ているうちに、「これおもろいな」と。
永年ライトオタやってたわたしでしたが、女児向けアニメには興味がなかったのですよね。
それが、セーラームーンに限っては四国の田舎町で仕事している最中に目覚めた。より正確に言うと、セーラームーンの背景やストーリーにはあんまり興味がなくて、敵味方を通して幾人かのキャラクターに強い関心を持ったというわけ。
好感度高のキャラの筆頭が水野亜美。
彼女は、初期の主要セーラー戦士5人のうちの一人、セーラーマーキュリーに変身します。
5人の中でショートヘアーは亜美だけ。考えるより先に手が出るという良く言えば活発、悪く言えばがさつなタイプが多い戦士達の中で、亜美は頭脳明晰で控えめで優しくて、でも頑張り屋さんというおっきいお友達にウケウケというキャラでした。わたしが亜美好きになるのも当然です。
彼女についてはまた後ほど。






[羽川翼]
委員長です。ここに書いたアニメキャラの中では最も巨乳。
元々はロングヘアー。あることがきっかけでショートに。苗字の母音が「aeaa」でわたしの本名と同じ。キュートで賢くて真面目なところも含めて、わたしと色々共通点があるんじゃないですか。とても他人とは思えないなあ.....なんて。
でも、阿良々木くんにはフラレちゃいましたね。
悪の化身に立ち向かうお姫様 -> 果敢に挑むも絶体絶命のピンチに -> そこへ颯爽と駆け付け、お姫様を救う王子様 -> 互いを大事な人と認め合う二人 -> そして、お姫様は王子様に愛を告白する -> 拒否る王子。
アッパッパーのハリウッド作品では絶対に有り得ない展開。さすが日本のライトノベル。さすがジャパニメーション。
ま、このことを契機にして、一皮むけたようですので、それはそれで良かったのかも。
いい大人になってどんな彼氏が出来るのか、楽しみです。






[綾波レイ]
職場でUNIXワークステーションなるコンピュータを使っていた頃、でかいモニターの壁紙として表示していたのがレイのイラストでした。
正確には、LDのジャケットをスキャニングして作った画像データを表示していた、ということ。
アニメキャラの中では、わたしが最も多くの関連商品を持っていたのがレイです。
フィギュアは三体ありましたかね。実はプラグスーツなんてものまで戴いたことあったのですが、サイズが合わず着ることが出来ませんでした。今でもゴメンナサイと思ってます。
TV放送では、回を重ねる毎に人間らしくなっていって、シンジくんといい関係になったらいいな〜と思っていたら、三人目になったり巨大化したりして、よくわかんないことになっちゃいました。
残念でしたね。






さて、予告していた亜美ちゃんの話。
昔々、わたしは非女装さんのサイトも開いていたことがありましてね。そこに載せていたコンテンツを紹介します。
わたしのお気に入りの文章であって、亜美ちゃんのことを書くなら、こいつも復活させてやりたかったのです。
では始まり。

----------------------------------------
旬は外してますが、亜美ちゃんネタをひとつ。
私はセーラームーンに出てくるキャラクター、特に水野亜美が好きでしたが、番組自体はそれほどでもなかったので、シリーズ後半、訳のわからんセーラー戦士がうじゃうじゃ出てくるようになってからは、番組を見ることはなくなりました。
もち、水野亜美が最後どうなったのかも知りません。どんどん影薄くなってたんで、ええ加減な描かれ方されたんじゃないっすかねえ。
だもんで、私なりの ”その後の水野亜美ストーリー” を書かせてもらいます。

高校を卒業した亜美はアメリカへ渡り、大学に通っていました。日々の戦いが沈静化し、日本を離れても大丈夫だと判断した為です。
大学では意外な人物と再会します。かつて亜美に恋心を抱いていた少年です。
(亜美ちゃんが話の最後で写真をあげた少年の回があったでしょ。すみません、彼の名前忘れてしまいました。ここではとりあえずマサルくんとしておきます)
マサルくんはずっと亜美のことを想いつづけていました。当然、マサルくんはヒートアップ。亜美も嫌いなタイプじゃなかったので、苦笑いしながらもいいお友達の関係を結びます。
しかし、ここでマサルくんにライバルが出現。それも根っからのヤンキ―が。
(ここではベンジャミンとします)
ベンジャミンはかわゆいジャパニーズガールに猛烈にアタック。あの手この手で亜美の気を引こうとしてきます。おめえそりゃ犯罪だ、というきわどいことでも脳味噌ヤンキ―なんでしようがありません。
マサルくんはそれでも亜美と清く正しいお付き合いを続け、ベンジャミンと三人でラブコメな大学生活を繰り広げます。
亜美は、週に一度はセーラーマーキュリーに変身し、コンビニ強盗やストリートギャングといった悪人を半殺しの目に会わせていました。
そんなある日、亜美に運命の出会いが訪れます。
たまたま出くわした銀行強盗犯を、いつもの様にぼこぼこにいわしたろと思った亜美でしたが、犯人の人間離れした強さに、逆に命の危険にさらされてしまいます。と、その時、一人の老人が彼女を救ってくれました。彼は亜美に話し掛けます。
「私はずっと君を見ていた。私の後継者になって欲しいのだ」

老人は地球誕生の頃から、この星の平和を守ってきた ”星の守護者”。遥か太古から地球に巣くう ”破壊者” 達を星の核に封印してきたのですが、寄る年波には勝てず、破壊者の一部が地上に出てきたというわけ。
(ちょっち抽象的ですな。具体的には、守護者=バロムワンのコプー、破壊者=クトゥルーとそのお仲間等を想像してみて下さい。先の銀行強盗は言うまでもなく、お仲間でっせ)
彼は、日々の亜美の小さな善行に触れ、次代の守護者にふさわしいと判断したのです。
とんでもない話です。しかし僕らの亜美ちゃんが断るでしょうか。そんなことしやしませんよ。
『マサルくんとのデートが減っちゃうな』と思いながら、亜美はYESを返します。
老人は喜び、亜美の潜在能力を解放し、究極かつ禁断の技 ”地球破壊光線” を授けた後、
「私の命のある間は、コーチとして一緒に戦おう」
という言葉を残して去ります。
最強のセーラー戦士となった亜美の新たな戦いが始まったのです。






勉強、恋愛、慣れない仕事=地球防衛と大忙しの毎日が続きます。
新米守護者の亜美はコプーと力を合わせて、クトゥルー一味の悪巧みを次々と打ち砕く。
日本にいる仲間達のことも頭に浮かぶことがあるけれど、弱音は吐きません。エライぞ亜美。
マサルくんには仕事のことはもちろん秘密です。
なんで秘密かって言うと、そりゃパンツ見えるようなコスチュームをマサルくんに連想されるのが恥ずかしいから。マサルくんにはまじめでいて欲しいの。
しかし、コプーの力が尽きる時がきます。ヨグソトースみたいな難敵を倒した後、コプーはばったりと倒れ、
「来るべきときが来たようだ。これからは君にすべてがかかっている.....。
敵の数は多い。押し潰されそうになることもあるかも知れん。だが決して安易に地球破壊光線に頼ってはいかん。あれは諸刃の剣なのだ。君の命を吸い尽くすことになろう。そのことを忘れてはならぬ......」
そう言い残し、コプーは息を引き取ります。
戦いは一転して厳しいものになって行きます。クトゥルー一味の魑魅魍魎は800万。
対する亜美はたった一人。亜美は次第に追い詰められ、勉学は滞り、マサルくんやベンジャミンとの会話も減少、体力は消耗を続けるのみ。
そして、遂に親玉クトゥルーの復活が実現してしまうのです。
久しぶりにベンジャミンにつきまとわれて下校している最中、クトゥルーの地上進出に出くわした亜美は、成す術もなくあしらわれ、ベンジャミンを連れ去られてしまいます。
重傷を負った亜美は病院へ送られ、手術を待つ身に。
数刻後、クトゥルーはベンジャミンを操り、彼の口を使って全世界に宣戦布告のメッセージを送ります。
現実を認識しない各国首脳部に鉄槌を下すように、クトゥルーは都市破壊ミサイルでニューヨーク、モスクワ、パリ、ロンドンを灰にします。
再びベンジャミンを通し、「30分以内に降伏か、滅亡を選べ」と迫るクトゥルー。
パニックに陥る人類ですが、それでも国連主体の地球防衛軍は、クトゥルーのアジトが米西海岸の地下にあることを掴みます。一刻を争う中で、アジトに核ミサイルが撃ち込まれることが決定。
普段の情報収集の為に、国連に盗聴器を仕掛けておいた亜美は、ベッドの上でそのことを知り、病院を抜け出そうとします。彼女には、クトゥルーが核ごときで滅ぶことがなく、地球にとって負の効果しかないことがわかっていたのです。
そこへ駆け付けるマサルくん。二人は病院裏の小さな公園で、何日ぶりかで会話を交わします。
「どこに行くんだ、亜美」
「マサルくん」
「僕は君が怪我をしたって聞いて」
「マサルくん、わたし......わたしはセーラーマーキュリーなの」
「えっ」
(ここでバックが透過光になり、二人がシルエットになる。BGMはピアノ協奏曲 イ短調作品54)
「おどろいた?」
「いいや、だって、君がたとえセーラーマーキュリーであろうとも、亜美は亜美じゃないか」
「ありがとう」
言葉を止め見つめ合う二人。やがて、亜美は一瞬目を閉じ、マサルくんに告白します。
「わたしは、今世界を滅ぼそうとしているクトゥルーとずっと戦ってきた......でも、それももう限界。今から、決着を付けに行くわ」
「なんだって」
「あなたのところへはもう、帰ってこられないかも知れない。明けの明星が輝くころ、もしも一つの光が宙に昇っていったなら、それはわたしだと思って」
「亜美」
「さよなら」
「待て、亜美。行くな」
「ベンジャミンがピンチなのよ」
腕を掴んだマサルくんを振り切り、亜美はマーキュリーへ変身。空へ駆け上がります。
ベンジャミンを救い、地球を救う為に。

ここまでです。後はみなさん想像してみて下さい。
この話は、何年か前、飲み会に行く途中の電車の中で、同僚と雑談しているときに ポロッと出てきたものです。
何故こんな話になったのかは忘れましたけど、自分でしゃべりながら、「なんていい話だ!」と感動してしまったことを覚えてます。
お気付きの方も多いと思いますが、最後はウルトラセブン最終回のパクリです。
----------------------------------------

はい、引用おわり。
亜美ちゃんだけでなく、間接的にアンヌも関係していたんですねえ。
まさに、今日この黒ドレスの為のコメントを書くことを見越していたようなコンテンツ。
怖い。わたしは自分の予知能力が怖いです。

2013.12.22