さあ、三つ目行きましょう。 今まで、他のものに隠れて分かり難かったかも知れませんが、こういうの着けてました。 「モサドタイプ・ショルダーホルスター」 イスラエルの諜報機関・モサドの局員が使用しているホルスターを真似た商品です。 他のショルダーホルスターより、肩にかけるベルトが幅広で、全体的にがっしりした作りになっているのが特徴。 拳銃本体のほかに、予備の弾倉(自動拳銃用)を保持することができます。 |
ホルスターに入っていたのがこれ -> SIG Sauer SP2340(を模したKSC社のガスガン)。 わたしのハンドガン・コレクションの中でも特に、精悍さ,頑丈っぽさ,スマートさ,未来っぽさ,悪ガキっぽさ等、色々な要素がうまいことバランスされたモデルであり、メイド服の押しの強さにも負けない存在感があると思います。 うちのサイトで、SIGという名前のついた銃が出てくるのは三回目。コルトやS&Wといった有名どころと並んでトップクラス。 数ある銃器メーカーの中でも、わたしの好みに激しくフィットしているわけですが、ここで社名を書く時にちょっと迷いました。 「KSCの箱にはSIG Sauerって書いてあるけど、単にSIGじゃなかったっけか?」 「事業売却とかいう言葉見かけたことあったな」 「んん、よーわからんちー」 どうにも記憶が怪しげだったので、いつもの如くググってみました。 1853年 Schweizerische Industrie-Gesellschaft社設立。鉄道の客車製造業として創業 ※SIGはその上記の略称。2001年に正式社名をSIGに改称 1860年 銃器製造開始 1976年 ザウエル&ゾーン(Sauer & Sohn)社と合併 1985年 アメリカ法人SIGARMS設立 2000年 SIG社が銃器製造事業を売却。買収者がSWISS ARMS設立 2007年 SIGARMSをSIG Sauerと改称 ね、怪しかったでしょ。2000年前後のSIG社とSWISS ARMS社はまーったくの別会社とのこと。 SP2340の発表は1998年。ということは、開発当時はSIG社で、今はSWISS ARMS社がブランド「SIG Sauer」を冠して製造しているってこと。 ややこしいんで、製造元は「SIG Sauer」にしときます。 |
少しカメラ位置を下げたもの。 乳の出っ張り具合がよくわかろうものです 臆面もなく自画自賛しますが、可愛いなかにも凛々しさが漂ってます。 SIG Sauer製品の中で、最初にポリマーフレームを採用したのがSP2340. ポリマーほにゃららをむちゃくちゃ大雑把に言うと、グリップを含む銃本体の下半分がプラスチックだってこと。勿論、そんじょそこらに転がっているプラスチックと異なり、それはそれは頑丈な、耐久性のあるものが使われてます。 金属製フレームと比べて、生産性が向上,コストも下がる,軽量化可能,経年劣化にも強い,極端に加熱・冷却されることもない(射手が火傷や凍傷になる危険性が小さい)等、多くのメリットがあります。 「いいことずくめじゃーん」というところですが、わたし的にはどうも、ポリマーフレームの銃って、全般的におもちゃっぽく見えるんですよね。 やたら曲面が多いというか、エッジが立ってないというか、ヌボッとしてるというか、そんな感じ。 スライドなんて金属のままなんだから、フレームに合わせる必要なんて無いのに、やっぱりガキっぽい意匠になってるんだよなあ。 さて、ポリマーフレームの拳銃で、ビッグヒットを飛ばしたのがグロック社。 SIG Sauerより遥かに若い(百歳ほど)会社です。1980年代に送り出したグロック17等のモデルがバカ売れ。グロック登場を契機として、徐々にポリマーフレームに着手するメーカーが増え始め、1990年に入って以降、大手から中小まで我も我もと同種のフレームを持った商品を出してきたのでした。 さっき、SP2340の登場が1998年って書きましたよね。ポリマーフレームブームの中で、SIG Sauerはかなり後発でした。 SIG Sauerは歴史もあり、作ってきた拳銃も品質が良くヒット作多数。まさに名も実もある一流メーカー。新参者のグロックが、よーわからん銃を売り出して、そこそこ売れてるらしいけど、すぐに真似っこするのはプライドが許さない、というところでしょうか。 でも、あまりにグロックが売れ続けるので、対抗上ポリマーフレームモデルを出さざるを得なくなったようで。開発したのがSP2340. SIG Sauerの「しようがねえから作るか」感が現れてる気がしますね。 ちょっとね、ポリマーフレームモデルという割りには、設計思想が保守的で中途半端みたいな。 金属フレームモデルのような撃ち味を重視した結果、低コスト化や軽量化出来るという大きなメリットには目を瞑ったのかと。 SP2340というのは、SIG Sauerにとって、従来ユーザーを意識したポリマーフレーム過渡期のモデル。習作と言っても良い位置づけの銃だった、というところでしょうか。 保守性はデザインにも現れていて、幾多のポリマーフレームモデル中で、SP2340は最も従来からある金属製モデルの意匠を残しているように見えます。 ただし、そのことが結果的に、メイド服にも似合うバランスの良さとなったのではないかと。わたしにとっては不幸中の幸いってもんです。女装さんっていう中途半端者が持つ、中途半端な銃。 中途半端様様じゃないですか。 SP2340の後、SIG SauerはSP250というモデルを出しています。 こちらは如何にもポリマーフレーム使ってますよ、という銃であり、SP2340の不満点は大きく改善されているとのこと。メーカーとしては、「こいつで勝負だ!」というところなのでしょうね。 ちなみに、SP250はSP2340よりだーいぶおもちゃっぽくなってます。 |
弾倉交換しようとしている図。 左手をあてているところに予備の弾倉が入ってます。 普通、弾倉交換する時ってのは、リリースボタンをぎゅっと押して、地面に落した弾倉はそのまんまっていう動きを如何に速くするかがポイントになりますが、うちの場合はそんなことすると、フローリングにごっつい傷がつきそうなので、そーっと抜いて、TV台の上に置いた次第。 あと、わざわざこんなポーズもつけないっすね(^^ゞ |
はい、階段再登場。 上半身は何をしているかというと、スライドを引いて、弾倉内の弾を薬室に送り込んでいるところ。 下半身はまあ、わたしの脚を見ろ!状態です。 階段というのは良くも悪くも脚が強調されますね。太腿から脚先までを延ばすようにするとスラッと感が増す。膝をまげてお尻と脚先の段差を少なくすると、ふくらはぎの太さが強調される、みたいな。 不用意なポーズはボツ写真を増やすもとになりますね。要注意。 |
2013.6.1 |