さて、前回同様、時代劇の話をしましょう。
相変わらず、コンスタントに時代劇は作られています。アメリカで作られる西部劇と、日本で作られる時代劇、どっちが多いのでしょうね。なんだかんだ言って、時代劇って不滅なんだなあって思います。
わたくし未見ですが、「武士の一分」なんて、ヒットしましたもんね。話題作りと脚本/映像の質がしっかりしていれば、当たるものは当たるってこと。






今回の女装のコンセプトはリメイク。なので、ここからは時代劇のリメイクについて。
最近、特にわたしの関心を引いたのは、黒澤 明監督オリジナルの二作品。
「椿三十郎」
  監督:森田芳光
  主演:織田裕二(三船敏郎)
「隠し砦の三悪人」
  監督:樋口真嗣
  主演:松本潤(千秋 実)、長澤まさみ(上原美佐)、阿部寛(三船敏郎)
  ※カッコ内はオリジナル版で該当する役者さん
このテキスト書くにあたって、オリジナルとリメイクをきちっと見直そうと思って、DVD借りにいったんです。でも、森田版「椿三十郎」が見つからなくってね。残念ながらこちらはノーコメントってことで。
「隠し砦の三悪人」は新旧一気に観ました。徹夜して。ああ、眠い眠い〜。






「隠し砦の三悪人」オリジナル、大変おもしろうございました。
黒澤 明監督って、超巨匠であって小難しい映画作る爺さんのようなイメージを持ってしまいがちですが、本質はずばりエンターテイメントなんですね。
「隠し砦の三悪人」の終盤、囚われの身になった雪姫(上原美佐)と家臣(三船敏郎)が敵領内から脱出するところなんて、素晴らしいカタルシスを得られます。
台詞/映像のどちらにも偏らない的確で簡潔な語り口。男性ファンへのサービス十分な雪姫の肢体。プッとくるお笑いシーン。緊張感バリバリの殺陣も勿論ある。もうね、パーフェクトと言っていいでしょう。

一方の樋口版。
先に、わたしは別にオリジナル至上主義者でも、黒澤大好き人間でもないことをお断りしておきます。
「隠し砦の三悪人」のプロットが、かの「スターウォーズ」に取り入れられたのは有名な話。樋口版を一言で言うと、オリジナルと「スターウォーズ」を足して、3で割ったような感じ。割り切れねーっての。
少なくともカタルシスはこれっぽっちも得られず、くだらなさに失笑することしばしば。リメイク云々はともかく、時代劇として単純に面白くない。
悪口ばかり書いてしまいそうなんですが、わたしのキャラに似合わない(よね?)
なので以下省略。何か良かったとこないかな。うーむ、あ、そうそう。
前半、男になりすましていた姫(長澤まさみ)の姿はなかなかのもの。キリッとしたまさみちゃんの顔はとても整っていて、凛々しいのなんの。
この時の長澤さんのキャラにぴったりの役があることを思いついた。
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2008.7.9