M4A1の銃身の下に付いている、ぶっとい筒みたいなのはグレネードランチャー。
日本語だと、「擲弾発射器」なんていう小難しい名前になります。擲弾とは、小型の砲弾という意味。
実銃においては、グレードランチャーの形式名はM203で、口径40mm。M4A1本体の口径は5.56mm。ぱっと見ただけで、両者の差がわかりますよね。
グレネードランチャーは、アメリカ陸軍で導入が始まった兵器。手榴弾では遠すぎて、迫撃砲では近すぎる距離(50〜300m)をカバーするのが目的でした。口径の大きさを活かして、対車両/対人榴弾、発煙弾、散弾など様々な用途の砲弾を発射することが可能です。
また、戦争用の武器としてだけではなく、暴徒鎮圧用として、催涙弾、スポンジ弾、分散弾等の非致死性の弾も使用出来ます。
グレネードランチャーの機構は、単発や連発、フルオート射撃可能なものまで種々ありまして、形態についても、上の写真にあるような、他の銃にくっつけて使うものから、ランチャー自体がライフルのような形をしていて、それ単体で使えるものなど様々です。






映画にもちょこちょこ出てますよ。わたし的に印象に残っているのは、「プレデター」,「ターミネーター2」の二本。両方とも、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSFアクション映画です。
どちらの映画でも、グレネードランチャーと擲弾は存在感のある小物として使われており、特に「ターミネーター2」では、ラストで敵役のT-1000を溶鉱炉に撃ち落とす必殺武器的な描かれ方をしています。
人間を超えた肉体を持つシュワちゃんの映画には、そんじょそこらのピストルではなく、ド派手な爆発シーンを見せることが出来るグレネードランチャーがお似合いですね。
それにしても、「プレデター」,「ターミネーター2」が公開された頃って、色んな意味で青春だったなあ。
ずーっと、というのは遠慮しておきますが、一週間くらいなら戻ってみたい気もする。スカイネットでもなんでもいいから、誰かタイムマシン作ってくださいよ。

わかりにくいけど、「ターミネーター2」にひっかけたオチにしたつもりなので、そこんとこよろしく。






これが、わたしのグレネードランチャーの中に入っていた奴。
一応、形状は40mm擲弾を模しています。実銃では黒い部分が薬莢で、その中の装薬が爆発することにより、銀色の弾頭部分がビョ〜ンと飛んでいきます。でも、写真のおもちゃはさに然にあらず。
弾体にガスと20発程度のBB弾を詰めて、一斉に発射するのです。
条件によっては、グレネードランチャーの銃口から、気化し損なったガスがドバーッと噴き出して、中々の迫力になります。機能的には、ちょいと派手目な散弾銃。写真の擲弾風のもの自体が、小型のショットガンだと言ってもいいですね。
でと、こんな太くて逞しいのを持ってしまうと.....。






こんな風に突き破りたくなるんですよ。オホホノホ。

2007.9.18