立ってるだけじゃ写真に変化がないので、こういう時、椅子は重宝する小道具なのですが、今回のように衣装が非日常的だとね。普通の椅子じゃ釣り合いがとれません。
そこで、黒いホルターネックドレスに続いてスツールの再登場。






こんな格好のお姉さんが、寮備え付けのしょぼいパイプ椅子に座ってても、どうにも様にならないよね。
舞台の出番待ちですか?みたいな。
ああ買ってて良かった、スツール。役だってくれました。良い子良い子。






椅子に座ると、緩んだお腹の肉がぼてっと前へ出てくる為、いつもならシャッターが降りる直前に思いっきりお腹を凹ませる必要があるのだけど、コルセットをしていれば大丈夫。
わたしの口元にも余裕が感じられるってもんです。






良い仕事をしてくれたスツールくん。
でも残念ながら、このテキストを書いている時点で、わたしの手元にはありません。
コルセットと、あと幾つかの衣装の写真を撮ったのを最後に、わたし、千葉から離れてしまったのですよ。
撮影開始するまでに、家具、電化製品、日用品などは全て新居に移動させてあって、がらんとした部屋でまさに女装にだけ専念できる状態にしていました。
撮影完了した直後には、ボストンバッグに詰めて移動できるアイテム以外を処分して、会社の寮を出て行ったというわけ。






スツールくんも持って行きたかったのですが、どうしても引っ越し先の部屋に入りそうになくてね。
泣く泣くお別れしました。
短い付き合いだったなあ。千葉での撮影が続けられれば、もっともっと活用出来たかも知れないのにね。
いつの日か後継者を迎え入れる日が来ることを夢見て。
アディオス、スツールくん。

2005.7.18