ランダル・カスタムの機構的な特徴は、レバーアクションであること。
銃の機関部から下に突き出たループレバーを操作することによって、発射済みの薬莢の排出と、次弾の装填を行うってものです。1860〜1870年代に確立した技術なので、今の目から見るとかなり古風な印象を持ちますが、単発式のライフルが主流だった当時、簡単快速に連射が出来るレバーアクションを備えた銃は、かなり画期的な商品だったのでしょうね。






銃を握っている指を囲うような輪っかが見えるでしょ?
これがレバー。一発撃ったら、レバーを下にガチャッと下げて、元に戻せば次弾の発射準備完了です。






レバーアクションな銃が出てくる映画で思い出すのは、「ターミネーター2」。
シュワちゃんが酒場のおやじから同機構を持つショットガン「M1887」を奪って、使い倒してます。なかでも、バイクを運転しながら、片手でレバー操作(スピンコック)する姿の何と格好良いことか。
T2ってほんと、語りたくなる銃のネタが満載な作品でした。
話変わりますが、ターミネーターシュワちゃんの代名詞とも言えるサングラスも、酒場のおやじから分捕った物でしたね。このおやじ、田舎者の太ったおっさんにしか見えませんでしたが、持ち物のセンスは良かったと言えます。
シュワちゃんファンは、彼に足向けて寝ること出来ませんよ。






もう一品紹介したいのは、「ストリート・オブ・ファイアー」。
監督: ウォルター・ヒル、主演:マイケル・パレ、ダイアン・レイン。1984年作。
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ストリートギャングにさらわれた女性ロック歌手を救う為に、かつてワルで鳴らしたイケメンにSOSが送られる。二人はかつて、好きでありながらあえて別れた恋人同士。
イケメンは仲間を集めて、ギャングのアジトを強襲。逃避行の末、地元の街に女性歌手を連れて帰るも、速攻でギャングが追って来る。怒り心頭のギャングのボスとイケメンとの激烈な一騎打ちの結果、ボスがぶちのめされて、歌手の安全がようやく確定。
以前と変わらぬ愛があることを確かめ合うイケメンと歌手だけど、進むべき道が違うとまたも身を引くイケメン。地元でのやり直しコンサートが行われる中、舞台裏で二人は別れの言葉を交わす。
「俺は君の付き人になる男じゃねえ。だが必要な時は−俺がいる」
愛する歌手の歌声を聴きながら、コンサート会場から出て行くイケメン。
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いいねえ。もう最高っすわ。ストーリーも演出も挿入歌も、なにもかも皆カッコいい。
レバーアクションライフルは、主人公のメインアームとして、狙撃や殴打に結構な活躍をしてます。
そんだけガンガン器物や人間叩いたら、銃身と機関部がずれて壊れるんじゃない?ってくらい。
銃の名前は「マーリン Model 336」。よっぽど丈夫なんでしょうね。






「ターミネーター2」と「ストリート・オブ・ファイア」の大ファンであるわたしとしては、一つの夢想をしてしまいます。
T-800:シュワちゃん
ジョン・コナー:マイケル・パレ
ジョンの恋人:ダイアン・レイン
で、続編を作ってくれてたならな〜って。正確にはT1の前日譚ね。
逞しく成長し、人類抵抗軍のリーダーとして、機械軍を圧倒しつつあるジョン。
しかし、機械軍は画期的な兵器を送り出す。金属骨格を生体細胞で覆い、人間と同じ外見を持つ新型ターミネーター。T-800はムキムキマッチョ。バリエーションモデルとして、優男タイプのT-800-2,太ったおっさんタイプのT-800-3,少年タイプのT-800-4,美女タイプのT-800-5.
抵抗軍に潜入し、活発な破壊活動を行う新型達のために、人類の優位は崩れていく。勢いづいた機械軍は、1000体の各種新型を揃えて、ジョンのいる本拠地へ怒涛の攻勢をかけてくる。人類大ピンチ!
だが、希望はあった。奇跡的に奪取出来た一体の「完成直前の無傷なT-800」の改良が完了したこと。
ジョンを追い詰めた機械軍の新型達の前に、ターミネーターを駆るターミネーターとなったT-800が立ち塞がる...。
わたしはこういう映画が観たいです。

2004.11.27