今回の銃は、「ランダル・カスタム」っていう名前。
往年のアクション俳優スティーブ・マックィーンが、TV西部劇 「拳銃無宿」で使ったことで有名になりました。
ランダルというのは、マックィーンの役名です。フルネームはジョッシュ・ランダル。つまり、ランダルが使う特製銃がランダル・カスタム(そのまんま)。
この銃のベースになったのは、「ウィンチェスターM1892」というライフル。西部劇には必ず出てくると言ってもいいほどメジャーなモデルです。
M1892の銃身と銃床を切り詰めて、ループレバーを取り付けるとランダル・カスタムの出来上がり。
ドラマのプロデューサが考えた物らしいですけど、いいセンスしてますよね。






TV西部劇 「拳銃無宿」でのマックィーンの役どころは賞金稼ぎ。
彼がコンパクトなカスタム銃を駆使して悪漢を倒して行く姿は、アメリカでも日本でも大人気となり、まだ若手俳優だったマックィーンを一気にスターに押し上げました...。
とまあ、知ったかぶりして書いてますけど、みーんなネットで調べた知識なんすわ(^^;
わたしは「拳銃無宿」観てませんから。
マックィーンは、わたしにとってはちとお兄さん過ぎて、出演してる映画やドラマもほとんど観ていないのです。唯一、まともに観たのは 「荒野の七人」。
小さい頃、TVの○○ロードショーとかで良く放送してました。なんと言っても、この映画のメインテーマは名曲中の名曲で、一度聞いたら忘れることが出来ません。社会人になってから、DVDも買ってしまいましたさ。






あまりに有名なんで説明するまでもないかも知れませんが、「荒野の七人」は日本映画 「七人の侍」のハリウッド版リメイクです。え、「七人の侍」知らない?
「七人の侍」は巨匠・黒澤明監督が1954年に撮った大大大傑作。山賊化した野武士の略奪に困り果てた農民達が、米を代金として侍を雇い、団結して野武士と戦うというお話。村を守る七人の侍や、村人達の個性が際立っていて、シンプルな物語に引き込まれること必至!という作品です。
え、黒澤明知らない?ネットで調べてくださーい、どぞヨロシク。






「荒野の七人」の話に戻りましょう。
監督はジョン・スタージェス。主演はユル・ブリンナー。マックィーンは準主役ってとこ。もち、正義のガンマン役です。製作は1960年。監督のこと調べてたら、なんと 「OK牧場の決斗」を撮った人だというのが判明。この人がいなかったら、ガッツ石松さんのあのギャグもなかったかも(^^ゞ
ストーリーやキャラの設定は、「七人の侍」へのリスペクトを感じさせつつ、ほど良いアレンジが加えてあって好感が持てます。
最近、日本映画のリメイクや、人気のあるキャラをハリウッドで映画化するなんていう動きがありますが、「荒野の七人」は最も良い先例じゃないですかね。

銃の説明っていうよか、映画の解説になっちゃいました。
映画ってほんとうにイイものですね。

2004.11.27