わたしが女装を始めた中学生の頃、衣装はすべて母親のものを拝借していました。
勿論こっそりと、超こっそりと。
スリップは、水着と並んで最も多くお世話になったものの一つ。母はいつもスリップを身に着けていて、まだ子供だったわたしの中では、女性下着=スリップという関係が成り立っていたんです。
今、わたしがスリップ好きになっているのは、母親の影響受けまくった結果なのですよ。






母が着ていたのは、正確に言うとブラスリップというタイプ。ブラジャーとスリップがひとつになった下着です。
スリップの種類として、ブラスリップとそうじゃないのがあり、しかもそうじゃない方が主流だということを知ったのは、自分で女装用グッズを買えるようになった後。
インターネットでランジェリーカタログを漁り始めた頃でした。






実用性重視オーラが強くて、ちょっと野暮ったさのあるブラスリップと比べて、優雅なデザインを持つ「そうじゃないスリップ達」に、わたしはすっかり魅了されてしまいました。
以降、普通のスリップを買い続け、撮影する機会も持つことが出来、スリップ着たい欲求もかなり満たされた今日この頃を迎えたのですが、ある日カタログを眺めている時に、ふとブラ付きのもいいかなあ、という気持ちが沸々と。
ここらで一度、原点回帰しておけという女装の神様の啓示だったのかも知れないね。






写真のは、シームレスカップが付いたミニスリップ。色はベージュ。
さっき書いた実用性という言葉を、見事に具現化した下着だと言えます。
なにがなんでもアウター着た時に透けさせないぞ、と。
とにかくアウター、スカートをツルツル滑らせるぞ、と。
ちなみにカップ下部のワイヤーは無し。通販カタログには、着け心地快適との売り文句が付いていましたけど、偽乳なわたしにとっては、「ふーん、そうすか」としか言い様がないのが残念なところ。






わたしが借用していた母のブラスリップには、カップ部分にもレースの装飾が施されていました。
古い話なので記憶が定かではありませんが、色は白や黒は確実。あと薄いブルーや黄色もあったような。一方、今回わたしが着ているスリップを見るに、シームレスカップという素っ気ない部品を使っているものの、カップ部以外でレースを使う箇所をしっかり確保していたり、全体的にブラッシュアップしていて、ちゃんと現代の女子のニーズに沿うことを意識してるんだなーと思えました。






脇が異様に黒いような.....お毛毛、剃ってないのでね(^^;
実際着てみた感想はというと、ブラスリップはこの一枚で十分かな。ごめんよ、ブラスリップくん。
日常的にブラやスリップを身に着ける女性には便利な面があると思いますが、パートタイマー女装者のわたしには、やっぱ普通のスリップがいいです。たまにしか女装しないのだから、その時くらいはよりエレガントに行きたいじゃないですか。でしょ?

2004.10.9