座りました。うん、我ながら姿勢がいいのぉ。
やっぱ女の人はね、胸を綺麗に見せるためにも、背筋をピンと伸ばしておくことが大事だと思いますのねん。






わたしが座っているのは、うちの標準的小道具の代表であるPCデスク用の椅子。
どう見てもなあ、チャイナドレスを着たお姉さんが使うような雰囲気じゃないよね。
中国語で旗袍、英語でMandarin dress、日本語でチャイナドレスは、1920年代に原型が登場し、1930年代にデザインが確立したようです。であるならば、やっぱ30年代の椅子が一番しっくりくるのでは。
ということで、「中国 1930年代 椅子」 で画像検索してみましたよ。
思ったより装飾華美なものが少ない....ってか殆ど無い。ふーむ、意外な。
そんな中から可愛いのを選ぶとすると、紅漆小姐椅や、プチポワンという刺繍が施されたチェアが良い感じ。
どちらもアンティークショップの商品として紹介されていて、それなりのお値段が付いてます。女装写真の小道具にする為だけの出費としたら、ちょっと非現実的ですけどね。
うちのサイトのお客様としては、
@PCデスク用チェアをアンティークチェアに脳内変換して写真を眺める
Aチャイナドレスを制服にしているIT企業の風景というシチュエーションで写真を眺める
のいずれかで楽しんでいただくことをお奨めいたします。






でもね、姿勢がいいのは女装して意識して背を伸ばした時だけ。
現実のわたしは、猫背で椅子には浅く腰掛け、脚はだらりと前に出していることが多しです。家の中でも仕事中でも。放っておくと、ずりずりお尻が滑って、椅子から落ちるんじゃないの?ってくらい。
上の写真で、もっともっと腰を前にずらしたところを想像してみてくださいな。






座りながら居眠りしてたら、椅子からずり落ちたアル。びっくりしたアル。
目の前に座っていた波平さんみたいな上司が、わたしのお尻と脚を見てにやついた後、一喝したヨ。
「ばっかもーん!!」






スリット全開で御座います。
これぞチャイナドレスを着た際の、地べた座りのあるべき姿だと断言します。
せっかくのスリットを活かさない手はありません。
スカート部の裏地にも、幾つかの色を使った光沢生地があって綺麗だし、自慢の脚と一緒に周囲の人々に見せつけて、もとい見ていただけば良いのです。
さすがに街中でチャイナ姿の女性を見ることはありませんが、それなりに派手な装いが許される機会では、時々見かけますもんね。わたしの場合、大学を卒業する時の謝恩会や、友人の結婚式でチャイナドレスの女性を目撃しました。
特に前者の方は、わたしと同じ学部であって、普段真面目で大人しそうな人だったので、めっちゃ想定外の出来事でしたよ。思い切ったことするな〜と。
もう、昔々の会自体のことなんて殆ど忘れてしまった中、唯一まともに覚えているのが、そのチャイナドレスなんです。それくらいインパクトがありました。
ちなみに、大学卒業の時期は、わたしの人生で最も長い女装空白期の間だったのですけど、女性の姿に見惚れつつ、且つ羨ましいと感じたのは女装者脳が死んでなかったという証拠ですね。
以上、淡い思い出を語りつつ、チャイナドレスの回を終わります。
再見!

2003.8.13