わたしの声は、中学二年の時に電話先の相手から 「おじいさんですか?」 と言われたことがあるくらい、渋くて低音な声なのじゃが、カラオケに行くと、歌う曲の四割くらいが女性歌手のものだったりするのじゃ。
その方達の中でも一番のお気に入りは、中森明菜さん。デビュー当時からのファンなのです、わたし。






口元まで上げた腕をスッと伸ばして、BANG!

このポーズを見て、明菜さんの楽曲の中で、わたしが最もよく歌う一曲を思い出しました。
『fin』 です。20歳そこそこの女性アイドルの曲とは思えない、大人っぽい雰囲気が好き。
歌詞にピストル出てくるし (全文見たい方はググッてちょ)。
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心の中のコートにかくす
手でピストル真似て 涙をのむ
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恋人が何時か、自分以外の女に惹かれるだろうと予感している女性が、心の中の手でピストルを作るというお話。
心中ってだけでも目に見えないのに、更にコートに隠しているという二重の秘匿、そして撃たずに涙をのんでしまうところが、この女性の優しさや弱さをあらわしていると思えます。






わたしはただの女装さんなので、そんなしおらしさなんて知ったこっちゃなしです。
隠しようのないスリップで両手撃ち、BANG,BANG!!

明菜さんの歌声って魅力的ですね、時に低く弱く、時に張りをもって伸びやかに。ぞくっとする艶があります。
本文冒頭でおじいちゃんの声って....と落胆したあなた。写真に写ってるわたしが、明菜さんの声で『DESIRE』や『LIAR』を歌っているところを想像してください。女装さん写真を見る時、どれだけ脳内補完できるかは、大事なスキルです。
ここのコメント書くために、明菜さんのビデオを色々見返しました。デビュー当時の明菜さんってプチぽっちゃりなんですよね。肩から二の腕にかけての肉付きが大変よろしい。皮肉じゃなくて、まじでよろしい。
痩せていてスタイリッシュ+ちょっと奇抜というイメージが強い明菜さんですが、初々しい彼女の姿をあらためて見ると、これはこれでありと言うか、すげー破壊力。
30年昔のわたしも、こんなだったんだ〜と脳内補完してください。

2002.12.31